アルバムがない

うちにはアルバムがない。

私や兄の子どもの頃のアルバムがない。



若き日の両親、幼い私、お兄ちゃん。

白衣のエンジェル姿の母。

たくましい父とドラム缶。

私の緑の母の手編みの毛糸のパンツ。

兄のウルトラ可愛いさらわれそうなサスペンダーの後姿。



おじいちゃん。

母の自転車。

お兄ちゃんの水泳。

私のワンピース。

神輿。

幼稚園の遠足で、私と母が同じしかめっ面をしているもの。



救済した写真がある。



私と兄、動物園にて。

私と父、そっくりな笑顔で。

私と兄と父。私が祖母手製、父が母手製の着物に兄が凧揚げをしている。

私の幼稚園に入学するときのスモッグ姿。

5年生のときの臨海学校のようなもの。書写山。



母の写真は、私が高校に入学したときのものが一番古い。

それでも残っていてよかった。



アルバムはない。

3冊ない。

アルバムの記憶がなくなる頃、私は消えるので。

それはそれでいいだろう。


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Kさんの思い出

一人目のKさん。

私が幼稚園にあがる前に住んでいた家のご近所さんで

私を娘とか孫のように可愛がってくれたそうです

なんとなーくの顔と体つきの印象を覚えています



「地球の歌」という歌を当時の私が作って(3歳にして 笑)

その歌をよく聴いてもらいました

今でも歌えるし 歌詞も載せられるのですが

なんとなくもったいないので 今回はなしということで。



・・・



二人目のKさん。

一人目のKさんと印象が被りますが こちらのKさんの方が若いです

このKさんとは集合住宅で一緒でした

私が中学生のときに出会いました

親同士が親しくしていて 私も兄もお世話になりました



「ものすごく真面目な人だった」と父は言います

母とは Kさんにとある出来事でご迷惑をかけてしまい

ちょっと叱られてしまった話とかをしました



震災後 Kさんが新しい家を見に来たいと言った時

私は調子激悪で(うつ全開) 結局一旦お断りしたのですが

やっと少し落ち着いたので「会いにきてください」と電話したら 電話に出られなくて



ようやく連絡がついた日には Kさんはお亡くなりになってしまって

その日がお通夜という事態でした

私はこのことを思い出すたびに 自分の間の悪さを思い知って涙が出そうになります



ただ Kさんはそんな私の間の悪さも笑って許してくれそうな気がします

Kさんは 私にとってそういう人です

ほんの少しの厳しさとやさしさの塊でした



・・・



面影も印象も似ているKさんふたりに

私は感謝を禁じえないのです



おわり


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花も盛りを過ぎた頃~リップクリームも知らぬ頃 外伝~

☆ リップクリームも知らぬ頃 1

☆ リップクリームも知らぬ頃 2



この記事は どうか上の2つの記事を読んでからお読みください

そうでないとあまり意味がないというか

これを先に読むとネタばらしになってしまうので



今日は2015.1.17ですが 

できればこの記事は もう少しあとになってから公開しようと思っています

(と言いつつ我慢できずにもうUPしてしまう1.18)



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リップクリームも知らぬ頃 2

リップクリームも知らぬ頃 1」の続きです。

長くなりましたが どうかお付き合いくださいませー


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リップクリームも知らぬ頃 1

「リップクリームは横に塗るのではなく

縦に塗る方がいい」

そんなことを聞いた夜

そのように塗ってみてなるほどと実感し 床につき

まだリップクリームを塗ることもなかった中学生の頃の出来事を思い出した


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全力少年少女

【その1 高校時代】


私が通っていた高校では、毎年クラス対抗コーラス大会がありまして。

これが、結構白熱してたんですよ。

放課後は毎日練習、朝練とかもあって。クラスに寄ってですが、高2のときは燃えてたんです。



私はコーラス部でして。

一応パートリーダーだったんです。楽器弾けなかったんだけど。



すごく一生懸命練習して、最後の練習ではみんなの歌声が教室中にワンワンこだまして

「これはイケル!決勝に残れる3位以内には入れる!」と思っていたのですが、結果はダメでした。



私を含め女子5人くらいで、ワンワン泣いたんです。

あんなに練習したのに。あんなに結集したのに。って。

そうしたら、担任の先生(男・40過ぎ・物理)が泣いている私たちに、こう言ったんです。



「今、君たちが流している涙は、僕にはもう流せない。

悔しくて涙が出るほど頑張ったことは素晴らしく、僕は君たちが羨ましい」


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脳内同窓会

先に断っておこう。

これは私の夢の話。寝てみる「夢」の方です。



・・・



私は同窓会に参加していた。

高校時代の同級生。学年は登場人物が入り乱れていて覚えていない。

先生は2年生の時の担任で、当時から白髪の目立つ穏やかな男の先生だった。



私は同級生たちと談笑していた。

学年が入り乱れているが、特に親しくしていた友人はいなかった。

皆がアレコレ聞くので、正直に自分の現状を話したら。



「それって負け組じゃん!」

と誰かが言った。多分女子。

ムッとして不機嫌になった私。他の誰かが呟いた。



「お前、何しにきたんだよ」

「色々わきまえて来いよな」



「これって○○先生を囲む会じゃないの?!葉書にそう書いてあったじゃん!」

「じゃあ、あなたたちは何しにきたの?!自慢話?成功談披露会?」

私は続けざまに大きな声で言った。会場が一瞬静かになり、またどこからか談笑が始まった。



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お知らせとか。
久しぶりにココに手を入れます。ブログブーム到来です。そして、 ショートストーリーブーム、始まりました。 いつまで続くか分かりませんが、どうぞよろしくお願いします。  
近況コメント (2015/3/17 up)
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